
ねえ、コードマン!
2021年から中学でもプログラミング必修化になるって学校中で話題になってるんだけど…
どういうことか詳しく教えて!

小学校のプログラミング必修化は、2020年に始まりかなり話題になっているしニュースでもよく見かけるよね。
でも翌年の2021には中学校でも必修化されるんだけど、まだあまり話題になっていないから、知らない人もいるかもしれないな。
この記事では、2021年に段階的に始まる中学校でのプログラミング必修化について、詳しくご説明します。
プログラミング必修化ってなに?

コードマン、プログラミングの必修化ってなに?
国語や数学と同じように勉強しなくちゃいけないの?
新しく覚えなくちゃいけないことが増えるなんて、嫌だなぁ。

ははは。
実は、まだ文部科学省も中学校でも『手探り状態』というのが実態で、細かいことは決まってないというのが現状なんだよ。
ただ、AI(人工知能)の開発や、IoTの製品開発など、私たちの身の回りにはものすごいスピードでこれから進化した道具や家電が溢れていき、それが当たり前の世の中になっていくのは事実です。
プログラミングが義務教育で必修化される背景

IT人材の圧倒的な不足
2025年には55万人が、2030年には59万人のIT人材が不足すると、経済産業省の調査で発表されています。
この圧倒的なIT人材不足は、「AI、機械学習、ディープラーニング」などの最先端プログラミングと、それらのプラットフォームとなるWebサービス開発等のエンジニア不足のことを指していて、社内ネットワークの保守管理などの人材は逆に飽和状態と言われています。
AIによる進化で、どんどんテクノロジー開発を進めていかないと国力低下にもつながるため、今、国を挙げてプログラミング人材教育に取り組んでいます。その一環として、小中高校生の「プログラミング必修化」があります。
すでに不足している状況なので、社会人向けのプログラミングスクールもタケノコのように出てきていて、20代の若者を中心にプログラミングブームも起こっています。
国際的な競争力の強化
これからの産業は、AIやテクノロジー開発なくして不可欠です。これまで人間がやってきた労働力を、ロボットや人工知能が代替することでミスを防ぎ、大量にタスクを処理することができるようになります。
そうすると、製品はたくさん作ることができ、雇用も生まれ、経済が回っていき日本人の生活も安定していきますよね。
海外では、日本以上に早くから子供のプログラミング学習の重要性は問われていて、すでに欧米では必修化されています。日本は遅いくらいなのです。
プログラミングスキルは世界共通なので、優秀な人材は日本に留まらず、世界中で働くようになっていきます。すでに、AmazonやGoogleなど、海外大手のIT企業から日本のエンジニアの高給料で引き抜きが行われていて、優秀な人材はどんどん海外に流れ初めています。
なので、経済産業省も2025年までに、エンジニアの平均年収の底上げを行うことを検討しており、新人エンジニアでも年収600万円くらいを目安に計画しているそうです。
「エンジニアはカッコ良くて、凄く稼げる」というイメージも現実も若者に定着しないと、IT人材の確保ができないですから。
あなたのお子さんが、将来自分の道を切り開くのに、高いプログラミングスキルを身につけておくことは、働く場所を固定せず、条件や遣り甲斐を求めて世界を渡り歩くこともできるのです。
小学校で学ぶプログラミング必修化の目的

小学校でのプログラミング教育は、実践的なプログラミングを行うわけではなく、あくまでも「プログラミング思考」を身につける概念的なものを学びます。
デジタルネイティブの子供たちにとって、AIを日常生活で使うようになるのはすぐなので、生きていくための術として学びます。家庭科のようなものですね。
具体的には、すでにある算数、理科、家庭科などの各教科の中で、プログラミング的思考を盛り込んだ指導をしていきます。
「1辺20センチの正方形を描く」をプログラミング思考に分解すると…
- 20センチ線を引いたら、90度で左に折れる
- 3回繰り返す
こんな風に考えていきます。
中学教育におけるプログラミング必修化の内容
中学教育では、実はすでにプログラミングは一部必修化されています。

一応、技術と家庭科で情報処理の手順を習ったよ。
でも、「これがプログラミングなの?」という感じ。

そうなんだ。プログラミングとは名ばかりで、指導者である教師にプログラミングの知識があるわけじゃないし、あくまでも「情報処理の手順を考える」程度にとどまっているのが実態だったんだ。
ですが、2021年から施行される「新学習指導要領」によると、「技術分野の中でプログラミングの内容を倍増させる」「プログラミングを含む共通必修科目『情報I』を新設」となっています。
つまり、より具体的なプログラミング学習が、中学校で2021年から始まる、ということです。
中学校教育のプログラミング必修化の目的と問題点
中学校には、数学、理科、社会など、専門の先生が担当しますが、プログラミングの専門家が配属されるわけではありません。
IT活用を推進するプログラマーやITエンジニア、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)の最先端分野のエンジニアが産業界でも不足しているのですから、全国の中学校に専門家を送る、ということが非現実的です。
なので、今いる中学校の先生たちが、プログラミングの技術的なスキルや知識を使いこなす方法を指導する必要があるのですが、そもそも先生にもプログラミングに関しては向き不向き、好き嫌いがあるので、先生、もしくは中学校単位で差が出てくる、ということが懸念されます。
文部科学省も提唱していますが、子供たちは中学校以外でも、塾やスクールを通してプログラミングを学ぶこ勧めています。
高校では2022年に必修化
高校でも、中学校の次、2022年に必修化されます。高校でのプログラミングになると、さらに本格的なプログラミングも行われる予定です。
2020年には、従来の大学センター試験は廃止になり、新たに「大学入学共通テスト」が導入されることになっていて、「思考力・判断力・表現力」が重視されます。
2018年5月に行われた政府の未来投資会議では、AIやビッグデータなどのITや情報処理の素養は、これからの時代の「読み書きそろばん」と安倍首相が発言し、国語や数学、英語と並んだ基礎科目として追加される方針になっています。
最長12年かけたプログラミング教育の日本の構想

2020年の小学校プログラミング必修化から高校卒業まで、12年もかけて子供たちはプログラミングを学ぶことになるんだ。

それって、英語と同じくらい力を入れているってことね!
日本経済を担う人材育成のために、少しでも多くのエンジニアを確保したいという国の狙いもあります。
そのために、今後子供向けプログラミング教室はどんどん増えるでしょうし、教材も出てくると思います。
「読み書きそろばん」と言われているので、子供たちが取捨選択できるものではなく「必ず習得すべきもの」として位置づけられています。
プログラミング学習は、これからの時代を生きる子供たちにとって、非常に重要なものなので、プログラミングの知識を持たない親御さんでも、積極的に調べたり教育の機会をお子さんに与えてあげる姿勢が必要になってきます。
プログラミングを学ぶ必然性

なんとなく、プログラミングって大切なんだってわかってきたよ、コードマン!

そうか! プログラミングは、知らないうちは「難しそう」と思うかもしれないが、自分の書いたコードで正しく動くと本当に楽しいぞ!
アルファベットと数字だけでいいわけだし、中学生レベルの簡単な英単語(if, else, include, putなど)を使うから、英語の勉強にもなるしな!
その他に、プログラミングは子供たちにとって、とても重要なスキルになる理由があります。
あらゆるビジネスに必要。AIで無くなる職業からのシフト
今でさえ、サラリーマンでエクセルのVBAを組めない人は使えない… と言われてるほど、プログラミングは「できて当たり前」な時代に入ってきているのは、働いているお母さん、お父さんなら感じ始めているのではないでしょうか。
プログラミングができなくとも、パソコンを使いこなせなければ、やはり労働力としてはスペックが落ちます。
20年後、子供たちが社会で働く時、今よりももっと大きな格差社会になっているかもしれません。親世代が生きてきた時代よりも、ずっと便利になるものの、能力やスキルはより高いものを求められるようになります。
また、完全になくならないとしても、これまで安定と言われてきた経理や医師、弁護士でさえAIに仕事が奪われると言われているので、「医学部に行けば安泰」とか「お金持ちになれる」という社会的価値観もシフトしていくでしょう。
子供たちの成りたい職業トップ1に「エンジニア」が上がっているのも、そういった時代背景があるのです。
デジタルネイティブと言われる子供たちに賭けた日本の将来

生まれたときに、家の中にAIやIoTが当たり前のようにある。スマホやタブレットを教えなくても感覚的に使いこなし、キーボードのタッチタイピングも小学生でできるとか、htmlとcssでオリジナルWebサイトを作る子供もいます。
そんなデジタルネイティブ世代の子供たちの能力に大人は期待し、掛けている。
小学生の内からロボットプログラミングをやり、大学は電子工学を学んでロボット開発をし、世界でも注目されるような人々の助けになるロボットを開発する。そういう大きな構想が、「義務教育のプログラミング必修化」なのです。
中学生におすすめのプログラミングスクール

コードマン! もし僕がプログラミングを勉強するとしたら、どのスクールがおすすめなの?
勉強してみたくなってきたよ!

中学生向けのテキストプログラミングでおすすめなのは、大手IT企業のサイバーエージェントが運営する「テックキッズスクール」か、オンラインスクールなら「テックアカデミー」がおすすめだよ!
テキストプログラミングならここ。プロ厳選の子供向けプログラミングスクール2選
Tech Kids School(テックキッズスクール)
小学1年~6年生

通学型
運営会社 | 株式会社CA Tech Kids(シーエーテックキッズ) |
対象年齢 | 小学1年~6年生 |
受講形式 | 通学型(東京・大阪・沖縄)・短期体験コースあり |
授業数 | 月3回(1回120分) |
特長 | サイバーエージェントの子供向けプログラミングスクール。 |
コース |
その他、デザインやプレゼンテーションも学べる講座あり |
支払い方法 | クレジットカード決済のみ |
金額(税別) |
|
テックキッズスクールは、小学1年生~6年生向けのテキストプログラミングスクールです。サイバーエージェントが運営するスクールだけあって、カリキュラム内容は秀逸で、本格志向の親御さんから支持を集めています。
自分で開発した作品を発表する「プレゼンテーションスキル」や、クラスのお友達と協力しあいながら取り組む「チーム開発」が経験でき、基礎が固まると、SwiftやUnityを使った本格的なプログラミングにも挑戦することができます。
TechAcademy(テックアカデミー)
小学1年生~高校生

通学型
- 大人向けプログラミングスクールTechAcademyのジュニア版
- 基礎から高レベルのプログラミングまで一貫教育
- ロボットプログラミングはPythonで行う本格派
対象年齢 | 小学生~高校生 |
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コース |
|
学び方 | 動画解説とテキスト&チャットサポート ※チャットサポートは上級コースのみ |
教室場所 | 全国 |
授業料(月) | 教室による |
テックアカデミーは、社会人向けのオンラインプログラミングスクールとして非常に人気があります。その理由として、オンライン完結型なので、好きな時間、好きな場所で自由に勉強できるため、色々な制約がないためです。
オンラインスクールの場合、「挫折するんじゃないか」という不安もあるかと思いますが、Webカメラを通した定期的なメンターとの対面指導や、オンラインチャットによる質問が可能です。
学び安さが高く評価され、e-Learning大賞も受賞していて、姉妹サイト「Go! Webクリエイターズ!」でも一番人気です。
そんなテックアカデミーの子供向けプログラミングスクールが「テックアカデミージュニア」です。
非常にカリキュラムの内容が良く、プロ視点からしてもかなりおすすめですが、残念なのは新しく開講したばかりなので教室がほとんどないことです。
なので、今のところ自宅でオンライン教材を利用しながら学ぶ、というスタイルになるでしょう。
ロボットプログラミングでおすすめの子供向けプログラミングスクール2選
ヒューマンキッズサイエンス
5歳~高校生

通学型 全国1400教室以上 海外展開40教室
- 開校10年の実績
- 国内シェアNo.1
- 最長9年、ロボットプログラミングを基礎から高度なレベルまでじっくり学べる
- ロボットクリエイター高橋智隆先生による監修
- 海外にも教室がある
- 北海道大学 理学部生物科学科生物学、東京工業大学 工学院、大阪大学 工学部地球総合工学科、愛知工業大学 工学部電気学科への合格者が出ている
対象年齢 | 5歳~小学生6年生 |
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教室場所 | 日本全国1400教室以上、海外展開40教室 |
入会金 | 10,000円 |
授業料(月額) | 9,000円 |
テキスト代(月額) | 500円 |
ロボットキット代 | 28,500円(初回のみ)(アドバンス進級時は別途必要) |
使う教材 | 東大教授・ロボットクリエイター高橋智隆先生の監修で作られたオリジナルロボット教材 |
レゴロボットを使ったロボットプログラミングスクールが多い中、ヒューマンキッズサイエンスのロボット教材は、東京大学先端科学技術センター特任准教授の高橋智隆先生監修のもの。
このスクールのポリシーとして、最初の1年6ヵ月はプログラミングは行わず、ロボットの組み立てのみになります。
ロボットの組み立て、パーツの関節部分の動きなどをじっくり学ぶことで、コンピュータからの指令でどうすれば動きやすいかを連想しやすくするためだそうです。
KOOV(クーヴ)
小学1年生~

通信教育
- ソニーグローバルエデュケーションのロボット教室
- e-Learning大賞・IMS Japan最優秀賞など総ナメにした優れたカリキュラム
- 全国に教室がある
- 小学1年生(8歳以上)が対象
対象年齢 | 小学1年生(8歳)以上 大人でも楽しめる |
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学習形態 | 教室に通って学ぶ |
入会金 | 教室によって異なる |
授業料(月) | 教室によって異なる |
ロボットキット代 | KOOVアドバンスキット 26,620円 KOOVスターターキット 36,880円 KOOVベーシックキット 24,880円(学校専用キット)KOOV拡張パーツセット 21,800円 |
KOOVは、ソニーが提供する子供向けロボット教材で、家電量販店やAmazon等でもキットを購入できますし、全国にあるKOOV教室に通って本格的に学ぶこともできます。

KOOVは俺も実際にやってみた。 これはハマるぞ!
まず、作れるロボットの数が豊富なのと、大人がやってもエラーが出るから、親と一緒に勉強するにはすごくいい。
KOOV教室に通う場合は、ロボット教材は教室のものを使うことができるので、自分で購入する必要はありません。(自宅でも勉強したい場合は購入してもいいです)
作れるロボットの種類が豊富で魅力的で、大人でも挑戦したくなりますし、空間把握のための頭はかなり使います。パーツの向きを考えながら組み合わせていきますが、どこかで間違えていくと、絶対にサンプル通りのロボットは完成しません。
自宅でやるとしても、全部作って勉強するとしたら1年は優にかかるな、というボリュームですが、親がお子さんに「プログラミング的思考を考えさせながら」学ぶには、結構な指導力も必要だな、というのが率直な感想です。
KOOV教室は、比較的リーズナブルなので(教室毎に金額は異なります)、もし興味があったらご近所のKOOV教室を探して、無料体験に参加してみてください。

ありがとう、コードマン!
お母さんに相談して、無料体験に行ってみるよ!

そうだね! じっくり触って体験してみてごらん!
きっと面白いと思うよ!
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