
WEBデザイナーやWEBクリエイターになるのに、英語力って必要なんですか?

必須ではないけど、英語力があればかなり仕事の幅、選択肢は広がりますよ!
私は20歳のときに大学の交換留学制度を利用して、米国ワシントン州にトータル8ヶ月程留学しました。帰国後も英語力が落ちないよう、当時国連の通訳の専門教育を謳っていた東京・御茶ノ水にある「サイマルインターナショナル」という英語学校にも3年通いました。
WEBデザインや制作自体は、英語ができなくてもコードさえ書ければ作れます。
でも英語ができると、WEBデザイナーという仕事でかなり幅は広がるのは事実。
ちなみに私のTOEICスコアは830です。具体的にどのくらいのレベルかというと、仕事でギリ使えるレベル。



- 外国人と十分コミュニケーションがとれる
- けど知らない専門分野の会話になるとよくわからない
- オーストラリア人とか、イギリス南部の人の強いアクセントや訛りの強い英語は聞き取れない
- ビジネス上での丁寧の言い回しと友人とのくだけた会話の使い分けができる
- 英語で3分間スピーチができる
- Amazon.comやebay.comで買い物をして、トラぶったときにメールで問合わせたり、チャットでタイムラグなしでやりとりができる
- 字幕なしでなんとか映画が観れる(100%理解できてるわけじゃないけど)
- 英語のサイトを読むのに抵抗がない
こんな感じです。留学直後はベラベラ喋っていて、日本人には帰国子女ですか?と聞かれたこともあったけど、今はかなり落ちています… が仕事に支障はありません。
WEBデザイナー・WEBエンジニアが英語を学ぶメリット
最先端の情報を一時情報でゲットできる
インターネットが誕生したのは海外。WEBの最新コードやテクニックも、基本は欧米から流れてきます。
最先端のデザインやトレンドを知るのに、日本のサイトをググるよりも海外の情報を直接仕入れた方が二次情報にならないし、早いです。
日本のまとめサイトなんかをググっていても、情報が古いこともあるので。
海外のWordpressテーマを使える
海外のWordpressテーマは、カスタマイズがしづらいとか、フォーラムが英語だからわからなくても開発者に質問できないから敬遠する、という人も多いです。
ですが、英語ができれば海外のテーマを利用し、バグがあったり不具合が起きても、テーマ開発者に英語で質問して解決できた、ということが何度もありました。
無料テーマは往々にしてシンプルすぎて、英語で作られているサイトは格好良く見えるんだけれど、日本語を入れてみると途端にダサくなる、ということもあるんですが、中には「え?これが無料なの?」というテーマもあります。
外国人からのコメントに返答できる
英語サイトを作っているわけではないのですが、Google翻訳を利用されているのか、ときどき英語圏の方からコメントをいただいたりします。
自分が書いた記事に感謝の言葉をいただいたりするとすごく嬉しい。そして返信してわずかながらもコミュニケーションが取れるとさらに嬉しいです。
それ以外にも、海外のデザイナーのブログにコメントを残したり、といった交流もできます。
コードが理解しやすい
プログラミング言語は、基本的に中学生レベルの簡単な単語が多いですが。CSSやRubyやPHPなどのプログラミング言語も、英語がわかれば理解しやすいと思います。
中学生レベル英語なので誰でも理解しやすいといえばそうなんですが、英語に抵抗感があると、アルファベットで羅列された圧倒的な量の文字列を見ただけで嫌になっちゃう人もいそうな気がします。
海外ノマドができる
これ。これが一番最大のメリット。
英語圏じゃないアジア圏でも、英語ができればなんとか意思疎通ができたりします。
台湾に行ったとき、若い人でも英語を喋れる人は少ないなぁ、という印象だったんですが、ショップの店員さんとかホテルのスタッフとかは英語はわかる人多いです。
WEBクリエイターは海外ノマドと非常に相性のいい職業ですが、英語ができればさらにハードルが下がると思います。実際に外国で生活するとなると、部屋を借りたり、水道光熱費等の手続きとかありますから。
どのくらいのレベルの英語力が必要なの?
英語にも日本語と同じように、目上の人に使う言い回しや、丁寧な言い回しというのがあります。
それを使い分けられるのは、中級レベル以上でしょう。
初級者は、文法や適切な表現の前に、とにかく躊躇せずに外国人とコミュニケーションを積極的に取り、自分の意思を相手に伝える、相手のことを理解する、という作業が大切だと思います。
WEBデザイナーとして、海外の現地企業と契約して仕事をするなら、ブロークンイングリッシュではなくビジネス英語も必要になると思いますが、一人で仕事をするなら、クライアントは日本人、というケースも多いでしょうし、そこまでレベルの高い英語力は必要ないかもしれません。
現地で買い物ができ、道に迷ったら聞くことができるレベルなら大丈夫かな、と思います。
最短で英語・英会話を習得する方法
【断言】留学が一番手っ取り早い
経験者として正直言うと、一番手っ取り早く英語ができるようになるのは、日本人が少ない環境で英語漬けになること。つまり留学することが最短の方法です。
何年も日本国内で英会話学校に通うより、1ヶ月でもいいから海外に留学した方が圧倒的に英語力がつきます。
私の経験からいうと、留学した当初、ルームメイトに自己紹介するも伝わらず、18歳で実家から出てきたホームシック気味のアメリカ人のルームメイトを泣かせたことがありました(苦笑)
留学すると、洗濯バサミやハンガーひとつ買うのでもどうにか自力で調べたり聞いたりして、嫌がおうなく英語漬けになります。3ヶ月後くらいには、英語で夢を見るようになっていました。
留学しても日本人とつるんでいる人は何年住んでいても流暢に喋れなかったりしますので、外国人と英語漬け、というのがポイントですね。
もし状況が叶うなら、短期でもいいので留学を検討してみてください。結果的に国内で勉強するよりコスパが断然いいです。
おすすめの留学総合サイト
ShoolWith(スクールウィズ)
日本最大級の留学総合サイト。実際に留学した人の口コミがたくさん登録されていて、自分にぴったりの国や学校を探すことができます。英語圏を中心に掲載されているので、英語留学をしたい人にはぴったりです。
「おすすめの国診断」というものもあって、あなたの目的や要望をチェックすると、ベストな国やスクールが抽出される機能もあります。
オンライン上で個別相談から申込まで完結するので、どこに住んでいても利用可能。
スクールウィズの便利なところは、利用者の目的に合わせて細かく分類されていること。
- 門限校則が厳しい
- TOEIC対策コース
- TOEFL対策コース
- IELTS対策コース
- GMAT対策コース
- GRE対策コース
- ケンブリッジ検定コース
- ビジネス英語コース
- 外国人生徒が多い
- 施設の評判がいい
- ハードなスケジュール
- ネイティブ講師
- 短期留学に最適
- 日本人経営
- 韓国人経営
- 親子留学に向いている
- 割引キャンペーン中
- 海外で生活しながら
- ワーホリができる
- キャンパスで学べる
- ITスキルが学べる
- インターンシップ
- シニア留学
- バリスタ留学
- ゴルフ留学
- 旅人留学
- 休暇も兼ねる留学
- ワーホリコース
- 医療英語コース
- 大学進学準備コース
- オンライン英会話
「ITスキルが学べる」なんてのもありますから、英語もWEBプログラミングも両方勉強しちゃう、っていうのも手ですね。
「ワーホリ」で選べば、現地で働きながら英語を学べるので、収入も多少確保できます。
また、期間も1週間、1ヶ月と短期で選べるスクールが豊富なので、社会人で働いている人も夏休みを利用したりできます。
具体的な勉強方法
英文法
よく「英文法なんて気にしなくていい! とにかく喋ることが大切!」って意見も聞くんですけど、それは「初級者に限って」という条件付きだと思っています。
30代、40代のいい大人が、目上の人と話すときにブロークンイングリッシュでしか喋れないというのは、英語に慣れてくると「ちょっと恥ずかしい」と思うようになります。
たとえば、カンファレンスで大勢の人がいる場所でスピーチをするとき
”I wannna…” というのではなく、”I would like to…”というべきだし、”Can I…?” ではなく “Would you mind if…”という方が適切です。
友達と話すときにこんな丁寧な言い回しを使っていたらな「なに気取ってるの?」と思われるので砕けた言い回しの方がいいし。
あと、大学受験のときに必死に覚えた諺的な言い回しは、ネイティブからすると「たまに使うといいけど、やたら使う人は『キザな奴!』『めんどくさ!』と思うから、むしろ使わなくていい」と言っていました。
そう言われれば「彼女はいつも馬の耳に念仏で…」とか「それは取らぬ狸の皮算用です」とか日本語でも言いませんもんね(笑)。
話がだいぶ逸れましたが、英文法ってけっこう大事で、英語を喋る上でも構文を知っていると上達が早いと思います。
日本人が苦手なのが、in、at、onなどの前置詞とか、aとtheの使い分けとか。これって中学生レベルの英語ですけど、使い方を知らないと意味が通じなくなることもあるから奥が深い。
英会話で使う文法は、中学レベルのものでも十分使えます。おさらいする意味と、ESL(English as Second Language)studentsに評判がいいのはこのテキストブック。サイマルでも使っていました。
日本語による英文法の名著。これは手元に置いておくのをおすすめします。
文法に関しては、この2冊をやれば十分。
リスニング
ちなみに、「ヒヤリング」という人もいますけど、それは間違い。「ヒヤリング」は聴覚的な意味での聞き取りを意味するので、英語学習の場合のそれは「リスニング」が正しい。
リスニングを上達させるのにてっとり早いのは、TOEICのDVD付きの過去問集(洋書ね)を買って、リスニングのセクションをひたすらやるのもいい。ビジネス英語が基本になるけどリスニング力は上がると思う。
日常会話なら、AmazonプライムやHuluの会員になって、月額300円~1,000円程度でアメリカ映画やドラマを字幕なしで観まくる。
英語が聴きとりやすい俳優さんとか、慣れてくるとわかってくる。私のお気に入りは「ダスティン・ホフマン」。もうおじさんで、若い子は知らないかもしれないけど名画「クレイマー・クレイマー」や「卒業」で主役を張った演技派俳優です。トム・ハンクスなんかも聞きやすい。
子供向けの映画も、やさしい英語なので初心者は学習しやすいですが、できれば「スパイダーマン」みたいな、子供も大人も楽しめる映画の方がいいんじゃないかな、と個人的には思います。
スピーキング
これはアウトプットオンリーです。実際に喋ってみると、どんなに英文法ができて英文が読めても、「うわ、全然喋れない!」ということに気がつきます。
あと、日本語と英語とでは、喋るときに使う顔の筋肉が違います。
英語に慣れてくると、口元を中心とした顔の筋肉が「英語筋肉」になって、流暢に喋りやすくなります。日本語ばかり喋っていると、だんだん英語筋肉が衰えて、喋りづらくなる。「顔の筋肉」、けっこう大事です。これは喋ってないとすぐに衰えてしまいます。
スピーキングは、外国人の友達を作ればいい、とも言いますが、友達はいちいち細かい文法や言い回しは直してくれません。自分に置き換えてみたらわかると思います。日本語を勉強したいと思っている友達がいて、彼らの文法や言い回しをいちいち指摘なんて面倒くさくてやってられないでしょう。それと同じ。
スピーキングスキルを上げたいなら、適切な言い回しを教えてもらうために、ある程度スクールへの投資は必要です。
リーディング
これも、リスニングのところで説明した、「TOEICのDVD付き過去問」(過去5年分くらいのやつ)を購入して、英文を読めるようになればそれで良し。
ちなみに、英語による小説もおすすめです。ちょっとハードルが高く感じるでしょうが、普段から読書が好きな人はハマると思う。
私のおすすめは、Amy Tanという中国系アメリカ人の女流作家の小説。日本でも翻訳されていて映画にもなった「Joy Luck Club」や「Kitchen Gods Wife」は、わからない単語はすっ飛ばして読んでも一気に読めるくらい面白かったです。
英語は所詮「道具」。WEBクリエイターとして極める方が大切
英語の先生になるわけでもないし、英語で論文を書くわけでもありません。英語が目的になってしまうと、英語学習って底なし沼のようで終わりがありません。
単語もTOEIC730レベルくらいのものが理解できていればいいんじゃないかな、と思います。
あくまでも、WEBクリエイターとしてのスキルアップに精進する方が重要だし、マネタイズもできます。英語が多少おぼつかなくても、すごいカッコいいデザインや最先端のプログラミングを取り入れたサイトが作れれば、外国人はあなたの英語力なんか気にも留めずに、WEBクリエイターとしての能力に敬意を払ってくれるでしょう。
あとは、もし外国で海外ノマドしたい、と思うのでしたら、英語がわからないと「情弱」と同じで、大損してしまうリスクがあります。家賃相場を調べたり、大家さんと交渉したり、急病になったときに症状を説明できなかったり。そういう意味で、海外ノマドを将来目標においている人は、普段から英語も少しずつ勉強しておくといいよ、というお話でした。
ご参考にしてください。